「企業は人なり」、とはよく言われる言葉であり、私もよく口にする。
しかし、一昨日のモーニングセミナーでは一瞬「ドキッ」とされられた。講師から次のような言葉が発せられた。
『企業は人なり、と言うが、人のどこを指すのでしょうか?』
レジュメには、
《経営の成長は、人の改善成長であり、人の成長は心の改善成長であります。従って人の心が優先します。人の心は、大きく分けて@意識心理、A無意識心理(潜在意識、深層心理)であり、@が10%〜15%、Aが85%〜90%と言われます。故に、無意識心理を改善・成長させることがカギになります。その心を人間性(人格能力)としてとらえます。》とある。
「企業は人なり」、だから社員を成長させなくてはいけない。このことはよくわかっている。従って「成長なくして成果なし」というスローガンを掲げ人材育成に取り組んでいるところである。
問題は「成長させるべきは心で、技より優先」、と言う点である。
思い出せば、我社ではこのことを強く意識した時代があった。
私が入社した頃、会社は「モラロジー」の教育が盛んであった。
毎月一回は全員教育と称し、道徳科学研究所から講師がみえ、「最高道徳」を学んでいた。又、合宿研修にも社員を派遣していた。
私も一週間、岐阜県瑞浪市にある研修所に派遣され、年配の方々と合宿研修を経験した。昼間はほとんど座学で、最高道徳の概要を勉強したが、当時は今ひとつ納得できず、的外れな質問をしていた記憶がある。こうした社員教育が中心であり、物足りなさを感じていたのは私一人ではなかった。
「両親を大切に」、とか、「数知れない受けた恩を生涯かけて返済する」、「日々自己反省」・・・などなど、理解はしたつもりではあるが、そのことと会社で行っていることとどんな関係があるのか十分わかっていなかった。
教育と言えば、「会社を成長させるために、知識・技能を高めなくてはいけない」、という思いばかりであった。
今の立場になり、会社の長い歴史を正しく認識しておれば、当時行われていた教育が的を得ていたものであったかがわかったであろうが、中途半端な理解であり、「知識・技術重視」に流れていったと思う。
昨年から、純粋倫理を勉強する機会に恵まれ、改めて当時のことを思い出すが、理論を実践で検証している感じである。
「企業は人なりと言うが、人のどこをさすのでしょうか?」
改めて、心の改善・成長が優先するものだと思う。
タイミングよく、「今週の倫理」559号に、高木禮二氏(明光商会名誉会長)の言葉が載っていた。(他にも同意の言葉を聞いたことがある。)
《人間は、考え方の動物ですから、考え方が変われば、行動が変わり、行動が変われば、習慣が変わる。
人間、習慣が変われば、それに対応して、人格が変わる。
人格が昇華させられれば、結果が変わり、人生が変わる。》
最高道徳の概覧表には、「最高道徳の実質と内容を形造る六大条件」として、
@自我を没却す。
A神意に同化す。
B伝統を祖述す。
C義務を先行す。
D人心を開発して品性を完成す。
E天命を悟って因果律を信ず。とある。
今、これらの意味がわかりつつあるところである。



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良きセミナーにいかれましたね。
内容や感じたことを是非みんなに披露してください。
「リンク&モチベーション」の社長というのは、元リクルート社の社員で、平成8年当時、我社の「心の構え」をコンサル・編纂した人です。(小笹芳央氏)
その後独立し、今の会社を創業されたました。最近の著書に「会社の品格」(幻冬社新書)があります。機会があれば読むと「理念」あるいは「ブランド」の理解が深まると思います。