2008年02月17日

日本史必修

「江戸しぐさ」について紹介した時、日本の歴史をもっと勉強し、この国のことを正しく理解する必要性を書いた。私自身勉強不足で、理解が十分ではなく、NHKの「大河ドラマ」や、「その時歴史は動いた」などで新しい発見をしている。

2月15日の日本経済新聞社会面に、「県立高、日本史必修に」という見出しがあり、軽い驚きを覚えた。「高校では日本史の勉強をしていないんだ」、と。

記事を読んでみると、神奈川県の事で、大学入試センター試験の受験者が世界史より日本史の出題が多いことなどから「必修化の要望」もあり、県独自で日本史を必修にするとの内容であった。

自身の高校時代を思い起こしてみると、「日本史」という教科はなかったと思う。工業高校のデザイン科であり、当時は何の疑問も持たなかった。但し、「美術史」の授業があり、その中で美術を通じて歴史を少しばかり学んだ事、国語の授業で日本歴史に触れたことは記憶している。

美術史では「世界の歴史」が中心であったような記憶であるが、私自身は「日本の美術」の方が興味があり、そちらの方が記憶に多く残っている。これは育った環境のせいかもしれない。

余談になるが、私の父は大工であり特に寺社仏閣の仕事を多く行っていた。その勉強のためだといって絵を描いたり、彫刻をしたりしていた。「建築は総合芸術だ」、といっており、お茶、花、俳句などもやっており、若い職人さんを集めて四季折々の宴なども開いていた。

そうした環境の中で育ったので、「歴史」、とりわけ日本史について聞く機会も多く、興味を深めていったのは当然の事かもしれない。


それにしても「日本史必修」が記事になるとは・・・。
神奈川県教育委員会のこの決断に拍手をおくるが、学習指導要領で定める科目以外の教科を、教育委員会が独自に必修化するのは、東京都の「奉仕」、茨城県の「道徳」の例があるが、日本史は全国初めてのことだという。

教育委員長は『自分の国の歴史や文化、伝統を学ぶ事は重要』との考え方、そして知事も『日本人の愛国心と県民としての郷土愛が育まれると思う』、とコメントしている。

全くその通りだと思うが、他の都府県の首長や教育委員会はこの事にどんな感想を持つのであろうか?

また、「日本史必修」の要望が出されていたにもかかわらず、「世界史必修、日本史選択」を決めた中央教育審議会の感想も聞きたいところである。

記事の最後の方に文部科学省のコメントが出ている。
『指導要領で必修とされている科目をきちんと履修する限り問題はない』、と。
規則を守ることが最優先としか感じられない。寂しい限りである。


これからの進路を考える時、「原点に戻れ」とか「歴史に学べ」とかいうが、わが国の歴史をキチンと学ぶ事は基本中の基本である。

新しい国づくりのためにも日本史は必修すべきだと思う。
posted by 伊藤保徳 at 07:06| Comment(0) | 人づくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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