2010年11月18日

環境創造都市

中部経済新聞の11月12日「尾張・知多」欄に、瀬戸市が「まちづくりの意見募集」をしていることの記事があった。

11年度からスタートする、第2次環境基本計画について市民からの意見を募集し、参考にしたいという。
この計画は、2000年度にスタートしたとのことだが、あまり市民に認知されていないような気がする。

2005年に開催された愛知万博に先立ち、瀬戸市は環境マネジメントシステム「ISO14000」の認証取得をした。自治体としては早かった方だと思う。認証取得当時は、エネルギー監視や職員個々に地球環境に優しい活動を宣言、各自その内容を表す胸章をつけていた。しかし、いつの間にかそれらは消えてしまった。

聞けば、ISOは更新していないようだ。

仰々しい計画を策定するより、職員個々の地道な活動のほうが望ましい姿だと思うが、「計画作り」のほうが好きなようだ。


この計画、『環境創造都市実現に向けて、これまで以上に環境の保全・創造を志向したまちづくり』を目指しているというが、この「環境創造都市」というものがよくわからないのである。

基本方針として・・・
@まちの歴史を踏まえた「これからの100年」を考え、自然環境の保護と保全につとめる
A市民がまちの自然に親しみを感じられるよう、身近な自然とのふれあいの場や機会づくり
B安全・安心に暮らすことのできる環境作りとして、公害防止活動や都市基盤の充実を図る
Cまちの歴史や文化、景観の魅力を生かし、心豊かに暮らせる環境作りを進める・・・などと紹介している。

これもまた、分ったような分らないような内容といえる。
市民に意見を求めるなら、もっと分りやすい表現で期待すべき内容を伝えるべきである。


私はこの意見募集には、重大な問題があると思った。
それは、瀬戸市の町を今後どのように作り上げていくかという「ビジョン」が欠けているという事。(それが「環境創造都市」というのは論外である)

次に、まちの賑わい創造として「まるっとミュージアム構想」との関連付けが明確ではないということである。
この「まるっとミュージアム構想」というのは、瀬戸市全域を博物館として見立て、観光的産業を創出しようというものである。

まちづくりを考えるに当たり、重要な条件である。
これが欠落しているようでは、計画のための計画となってしまう。
まさに、無駄遣いである。

「無駄」というのは、環境への負荷だけ発生させ、何の生産も得られないということであり、「環境に優しい都市」を目指しているのにお粗末である。


縦割りという弊害なのかもしれないが、職員全員が「瀬戸のため」「町のため」という視点を持てば、解決できる問題のように感じる。




posted by 伊藤保徳 at 13:30| Comment(0) | 街づくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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