2010年11月02日

採用活動への苦言

大学生の採用活動について企業サイドへの苦言が相次いでいる。

11月1日の日本経済新聞にも、『「就活」は大学4年以降に』『順守の企業には法人減税』という見出しがあった。
毎回楽しみにしている『インタビュー領空侵犯』欄である。

今回は、小倉和夫氏(国際交流基金理事長)のインタビュー記事である。

まずは、「就活」の加熱が日本の明日を担う人材をつぶしているとし、現在の採用活動状況を問題視している。
大切な大学3年生、その時期に落ち着いて勉強できないのは問題であろう。

そして企業の新卒一括採用についても、『時代遅れだ!』と批判している。


大学の側に問題はないのか?の質問に、次のようの答えている。
《3年生の授業の出席率が悪いことを隠している教員や大学は少なくないはずです。
就職の実績を競うから、勉強より就活を優先するのが当然のように、大学も学生も思ってしまいます。

企業にコネのある教授が人気で、熱い議論の場であるはずのゼミは、企業めぐりの遠足になっています。大学や教員が世間に迎合してはいけません。》・・・と。

つまり、企業の活動が元凶であり、大学はそれに迎合すべきではない、ということのようだ。


そして、この状況を打破するためには、《3年生を相手に採用活動をしない企業を対象に法人税の減税》、《採用活動が立派な企業を優良企業として日経新聞で発表しては?》というアイディアが述べられている。


私も大手企業を中心とした、採用活動の早期化を好ましく思っていない。
更に、新卒採用一辺倒というのも問題であると考えている。

しかし、そうした状況を作り出している原因は、採用をする企業サイドだけではないと思っている。

私には、学生自身が「働くことの意味や意義」を認識せずに、「大学をでたら就職」というレールに乗った活動に見える。
つまり、子どもの頃から「次は何」、という方式で高校、大学と進み、次は「いい会社に入る」ことが目標になっている。

そうではなく、「働くことの意味」を社会にでる前にキチンと教えることもとても重要だと思う。


我が国が、「人材」を最も重要な資源として考えるならば、人間学を基本に置いた「職業観」や「勤労観」を教えるべきである。

『就活』の早期化は、一つの社会問題だと思う。




posted by 伊藤保徳 at 07:16| Comment(0) | 経営に関して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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