我社は今年で創業90年になり、9月に周年記念行事を行った。
周年事業の意義は、今日までを振り返り創業社の心を再確認し、今の状況を認識した上で将来を見据える機会である。
つまり、事業の縦軸(不変なもの)を再確認するという意義がある。
記念行事は済ませたものの、そのまとめはまだ出来ておらず、今はいろいろと思い巡らしているところである。
だから、「創業〇〇年」という文字を見ると気になるものである。
昨日、タクシーの中で、『おかげさまで創業80年です』という文字を見つけた。
新水俣駅から我社の工場に向かう時に利用したタクシー会社が、今年創業80年とのこと。
創業80年ということは昭和3年頃ということであり、その時代にタクシーとは珍しいと思い、ドライバーにいろいろ訊ねてみた。
その会社(君島タクシー)は現在三代目で、水俣の「チッソ」との関係で創業、スタート時は「バス運行」をしていたとの説明。「昭和所期にバス?」という新たな疑問も湧いたが、ドライバーも入社間もないということで詳しくは知らないということであった。
水俣市内で「君島タクシー」といえば知らない人はいないほどで、初めてこの地に訪れた時は「一社独占」だと思ったくらいである。
水俣市は「チッソ」の町として発展してきたが、あの「水俣病」が発生以来、チッソの事業縮小などもあり、往時に比べて人口も半分以下になってしまった。
因みに現在は29000人ほどで、減少に歯止めがかかっていない状況にある。
そうした状況の中で、「タクシー営業」を80年続けていることについて敬意を表したい。
並々ならぬ努力をされていることの結果であろうが、水俣市の今後の町づくりにどのように適応させていくのか、まさに「周年を機会」にいろいろ考えられていることであろう。
今水俣は、「環境・観光・健康」をキーワードに、町の、活性化に取組んでいると聞いているが、「人を運ぶ商い」を通じて、その一翼を担われると思っている。
タクシーの中に、「おかげさまで創業80年です」「親切・安全 日本一を目指します」とのメッセージ。
感謝の気持ちと、基本に徹して一業に徹する決意を感じた。
水俣に訪れる人へのきめ細かなサービス、そしてその積み重ねが、きっと元気な町にすることであろう。
私にとっての水俣は、工場があることもさることながら、素晴らしい仲間たちの住まう所であり、第二の故郷のようである。
期待をしながら注目したい。
2008年11月04日
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