2008年08月10日

守り育てる

本地の将来を考える会が行っている事業に、「親子農業体験・本地のコメ作り」があるが、今日は「田の草とり」を行った。

6月の田植えから始まり、田の草取り、かかし作り、稲刈り、そして収穫祭と事業としては始まったばかりであるが、ちょうど二ヶ月前に植えた苗が、随分と大きくなり、間もなく穂が出てくる状態にある。

その昔行っていた、田の草とりは手作業であり、一番草、二番草といって何回も草取りがされていた。そんな話をしながらの作業であったが、参加者の多くは初の体験であり、楽しんでいたようだ。

一時間程度で作業を終え、スタッフからかき氷が振舞われた。
夏の太陽の下で、一汗かいた後のかき氷は格別であるが、何より子供たちが大喜びである。日陰に入ってかき氷を楽しみながら話に花が咲く。
この時間や空間が、地域活動を行っていて一番の楽しみである。

多くの話題が出るが、まずは稲のこと。
二ヶ月でこんなに大きくなることの驚きから始まり、稲以外の植物や、田んぼにいる小動物と、興味は尽きない。
この事業を始めた頃から考えていることだが、子供たちはもとより、若い親達への「教育的」な要素をどのように取り入れるか、ということである。

偶然ではあるが、今朝早く「テレビ寺子屋」という番組があり、その中で「食育」が取り上げられていた。
服部学園の服部幸應理事長が、「食育の三本柱」を説明されていたが、その中で特に「地産地消」が強調されていた。

「日本が工業化する前は農業従事者が1300万人いたが、今は300万人強」、「食糧自給率が40%を切ると先進国の地位が危うい、日本は今39%」、・・・などと問題点を指摘されていたが、まとめとし、国民一人ひとりが自給率を一割上げる努力をするべきとし、まずは「地産地消」を心がけてほしい旨を訴えていた。

更には、「消費者」として構えているのではなく、自らも生産する側に回るべきだと・・・。


今行っている「本地のコメ作り」は、「新旧住民の交流」を一番の狙いとしている。
従って、イベント的要素を多く取り入れ、楽しいものにしようと腐心をしている。しかし、基本的なところでは、「この地域の特性を生かす」、「地域活力を高めるきっかけにする」、というものがある。

地域特性の点で言えば、瀬戸市内で田畑が多く残っており、いうなれば「農村」である。
これを、地域として守っていくこと、育てていくことが重要だと思う。言葉を変えて言うならば、「地域伝統の継承」である。
この思いは、「本地のコメ作り」事業とダブル。まさに「守り、育てる」事業である。


スタッフで80歳近いSさんが言った。現役の「お百姓」である。
「昔の田の草取りも炎天下でやったが、これほど暑くはなかった。自然環境も変化してきて、昔のようなやり方では通用しない。新しい知恵が必要だ」、・・・と。

同じことを続けることが必ずしも伝統継承ではない。
百姓の心意気や、自然から学んだ知恵を生かし、今に活用してこそが「守り育てる」真の意味であろう。
posted by 伊藤保徳 at 19:42| Comment(0) | 街づくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。