2008年06月14日

仕事の心がまえ

昨年来考えていることがある。それは、社員教育の内容である。

教育の必要性は今更述べるまでもないが、その効果を考える時、今の内容で果たしてよいのであろうか。人事関係を担当して15年くらいになるが常に頭にある問題意識である。

特に昨年は、いろいろな問題が発生し、その原因を考えながら、育成の仕方、教育の内容に不足していることや問題はなかったか、ということに思いをめぐらしていた。

思い当たることとして、行ってきた多くの教育の多くの内容は、「仕事の仕方」であった。
つまり、担当する仕事をいかに効率よく行うか、という事が中心であった。むろん、それを教える為には、狙いや考え方も含まれて入るが、もっと根本的な、「働くことの意味や意義」というようなことはほとんど教えていなかった。

この反省に立ち、いろいろ本などを読んでみて一つに事に思い当たった。
それは、『仕事=能力×やる気×考え方』という公式である。
これは、京セラの稲盛さんを始め、何人かの経営者も言っておられることである。

私が新人の頃(40年位前)に、会社の教育でも同じようなことを聞いたことがる。しかし少し違う。
それは、『仕事=(知識+技能)×やる気』だったと思う。

比べてみて、「能力×やる気」は同じであるが、『考え方』の有無である。
言葉を変えれば、「仕事への取り組み方」や「仕事の心がまえ」ともいえよう。

この「心の持ちよう」こそが仕事の質を左右するのである。
全くその通りだと思うが、このことは「経験を通して自身で確立するもの」、という個人の価値観に委ねられていた。しかしそれでよいのであろうか。

「仕事の心がまえ」とは、単に出来ばえを良くすると言うのではなく、それを通じて「どんな役立ち」をしているかを認識するかということである。
そのためには、「仕事(労働)の意味と意義」を正しく理解する必要があり、それは会社の「理念」を理解し実践することである。このような考えに至った。


そこで、いささか唐突ではあったが、今年の新入社員に対して「仕事の心がまえ」について教育することにした。
水曜日に数時間掛け、レジュメを用意し、木曜日の午後3時から新入社員フォロー研修として実施した。

対象が新入社員(大学卒、高校卒合同で40人ほど)ということもあり、なるべく平易な言葉を使い、会社の歴史なども織り交ぜながらの二時間であった。最後まで顔をこちらに向けて聞いてくれていたので、話の中の幾つかは頭に残ったのではないかと思っている。

新入社員のためにつくったレジュメであり、それを読むだけでも「意図」が伝わる内容なので、今後更に手を加え、我社の「仕事の心がまえ」にしたいと思っている。

何となく思っていたことを、文字にしたり話をしたことにより、想いが形になってきたように感じる。


一昨日「平和百人一首・挿絵原画展」のことを書いたが、この展覧会を見た直後の研修会であり、「働くことの喜び」や「勤労の尊さ」について、いつも以上に熱が入ったことは言うまでもない。


若い人たちが仕事を通し、素晴らしい人生を生き、人格や品性を高めていってもらいたいと願っている。


posted by 伊藤保徳 at 10:02| Comment(2) | 人づくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
伊藤先生、こんにちは。

以前「仕事」を「志事」にせよ、というお言葉をいただいたことを思い出しました。

心がこもってくると結果は違ってきます。

「心がまえ」とはは心をどう構えるか。

「心が前」なんでしょうね。

常に心をこめて仕事に望む。

そう理解しています。
Posted by 榊原 at 2008年06月25日 15:24
コメントをありがとうございました。

最近は、「仕事の意義」とか「意味」を改めて考えています。

まだ、「これだ」、というものが見つかっていませんが・・・。

「心が前」、というのはいいですね。

使いたいフレーズです。
Posted by 伊藤保徳 at 2008年06月26日 08:35
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