2009年04月20日

陶祖祭イベント

瀬戸市で4月第三の土日に行われる「陶祖祭」は伝統ある行事だが、秋に行われる「せともの祭り」に比べると人出も少なく、「神事」が中心のものになっていたようだ。

一般の市民も同じような認識であり、あまり注目される祭りではなかった。
「陶祖祭」も「せともの祭り」も共に産業祭であるが、「陶祖祭」は、陶磁器産業に携わっている人や、市街地の人たち以外にはあまりアピールしてこなかったことがその要因であろう。

そもそも「陶祖祭」というのは、瀬戸に奈良時代の創建された深川神社の境内にある陶彦神社に、瀬戸陶業の始祖といわれる加藤四郎左衛門景正が祀つられており、その「陶祖」の遺徳を偲ぶ祭りである。

しかし、5〜6年前からは協賛イベントが増えてきて、昨日の瀬戸駅前広場は一日中賑わいを見せた。
イベントの場所が出来たこともあろうが、「陶祖祭」が産業祭から市民参加の祭りに変貌しようとしていることがうかがえる。

一つは「市民踊り」である、8月に名古屋で開催される「日本どまんなか祭り」よろしく、グループによる踊り披露である。これを仕切っているひとは、「ごんか祭り」(10月開催)の主催者であり、年々盛況になっている。

二つ目は、「JIMO婚・ZO婚アニバーサリー」である。
「JIMO婚」とは、一般的にいわれている「地味な結婚式」ということもあるが、「地元での結婚式」ということで、広く市民の前で結婚を報告、その後深川神社まで「花嫁道中」を行うものである。
道中は新郎新婦の乗る人力車を中心にした行列であるが、商店街では紙ふぶきによる祝福を受けるのである。

「ZO婚(ぞっこん)アニバーサリー」は、「陶祖祭」に因んで、結婚9年目の「陶器婚式」である。
結婚9年目が「陶器婚式」ということを知らなかったが、主催者からの参加要請を受け、社員の中で該当者がいるか調べて見た。

全国で8組の該当者がいたが、地元」という条件にかなう人に呼びかけてみたところ、二組の夫婦が参加してくれた。
ステージの上でお互いへ感謝のメッセージを披露するという内容だが、市民の前で日ごろの気持ちを披露することにより、祝福と共に激励の拍手をもらえるのは当人達のとっては記念すべき日となったことであろう。

三つ目は、市内道泉町の「みこし」である。
最も祭りらしい催しである。立派な神輿二基が、イベント広場から神社まで練り歩く。

そして、今年から登場の「狛犬奉納道中」である。


広場から神社までの行列が「陶祖祭」のメイン行事といえるが、先頭は「御物奉献行列」である。陶磁器産業界の人達は裃姿、ミスせとものの三人は巫女姿での行列である。

深川神社に到着し、陶彦神社の神楽殿に上がり「御物奉献」の神事が行われるが、今年からは我がプロジェクトの「狛犬奉納」も加えていただき、私もその神事に参列をした。


これだけ格式ある行事が、なぜ今まで盛り上げられなかったのか些か不思議に感じた。

地場産業が衰退の一途を辿っているのは事実ではある。
しかし、瀬戸地場産業の始祖を偲ぶことは原点でもある。今は陶磁器産業に関与していないにしても、何代か前には何らかの関係があったと思う。

市民が参加して、大きな賑わいを創出することも重要だが、核たる原点を忘れてはならない。


今回、瀬戸陶業の始祖である加藤四郎左衛門景正の作といわれ、国の重要文化財である「狛犬」をモチーフに「せとこま」をデビューさせたが、今後の展開に気合が入る。

「せとこま」を通じて、瀬戸の縦軸を再確認する活動を展開したいと考えている。


posted by 伊藤保徳 at 07:04| Comment(0) | 街づくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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