2009年04月12日

組織の問題

昨日、異業種交流会での議論の内容について紹介したが、その中で一つ気がついたついたことがある。

交流会で議論を始めるに当たり、参加者それぞれが「問題点」を提出した。
「部門間の連携が不足している」「部署内の協力体制が不足している」「技能が伝承されない」「組織と個人の目標が連動していない」・・・などであった。

いろいろと話し合いながら、これらの現象の要因は、「コミュニケーション不足」であるとし、それをテーマとして議論が進んだ。


コミュニケーションは「人と人」とのつながりや、協同で事をなすためには欠くべからざるものであることは認識しているものの、「言葉」の感じだけで「そうだ、そうだ」と納得してしまっているのではないかと思った。
そして、そもそも「コミュニケーションとは何か」、ということも考えてみた。

答えは案外簡単に見つけることが出来た。
それは、交流会のメンバーが提示した「問題点の表現」にあった。
「部門間の《連携》」、「技能の《伝承》」、「目標の《共有》」にあるごとく、《連携》《伝承》《共有》を促すものがコミュニケーションではないかということである。

もう一つ違った視点から見てみると、議論経過の報告の中で「コミュニケーションの意味」が一つではないことがわかった。
「仕事の指示や依頼ごと」、「報告・連絡・相談というビジネスマナー」、「返事や挨拶という礼儀」、あるいは「日常会話」などなどである。

コミュニケーションの直訳は、「意思や情報の伝達、交通、通信」であり、彼らの表現が間違いではないあ、何か違和感を感じた。
つまり、言葉の定義がされないままに議論が進んだようだ。


組織の問題というのは、その組織の運営主体である「人」の問題でもある。そして、個人個々というより関係性の中から発生することがほとんどである。
それは、「連携」「伝承」「共有」の言葉が示すとおりである。

「関係性」とか「つながり」、という点から考えてみるに、それを「強いもの」「深いもの」にするためには、「手続き」「ルール」「知識・技術」という仕組み(システム)が必要であり、それを効果的に機能させたり、補完をするために「コミュニケーション(意思の疎通)のあれこれ」が必要となる。

仕事を進める上で、「人を中心」に考えれば至極当然なことである。


組織には大なり小なりの仕組み(システム)が存在する。
その仕組みどおりにことが運べば問題は発生しないが、なかなかうまくいかないものである。それは取り巻く環境がつねに変化をしているからである。

故に、人が携わる意味も出てくる。
仕組みを生かすためにも良好なコミュニケーションと効果的な仕掛けが必要となろう。

私はこの良好なコミュニケーションのことを「和」だと考えている。


組織の問題を解決するには、「仕組みの点検」と共に、「和の状況」と和を高める「効果的な仕掛け」について検討することが必要だと思う。


posted by 伊藤保徳 at 07:30| Comment(0) | 経営に関して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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