2009年04月10日

事業と人事

昨日広告代理店よりインタビューを受けた。
キャリア採用の広報物に掲載したいとのことで、あらかじめ質問内容が示されていた。

「事業の内容と優位性」「今後の事業展開」「ビジネスパーソンに望むこと」、という三点であったが、冒頭に今の景況をふまえ、「終身雇用」についても意見が欲しいとのことであった。

この種の取材はよく受けるが、自身は会社の広告塔のつもりで話しているが、相手の意図もありその都度考えを整理して望んでいる。

事業内容は過去から現在について述べればよいが、今後の展開についてはそれなりに留意をする必要がある。
広報の対象が「一般」であり、専門的なことは理解しにくいだろうし、かといってあまり観念的でも「目に留まらない」から難しいのである。
結局は我社の経営を語ることになる。


経営は、「先ずは事業内容」、ということになるが、それと同等に「人事」を考えておく必要がある。
即ち、事業と人事は表裏一体、車の両輪だと考えている。それが経営なのである。

従って、事業コンセプトが決まり、目標が定まればあとは「人材」をどうするかということになる。
「事業は人なり」とか、「人材は重要な資産である」ということを経営理念に掲げている企業は多いが、どれくらい事業と連携させて考えているかがポイントのように思う。

つまり、「事業と人事」のつながりをどれだけ意識しているかである。


これから新しい事業を始める場合と、今の本業を成長発展させようと考えている場合とでは事情が異なるが、後者であれば「人をどうするか?」ということを先行するべきだと考えている。つまり、「今いる人材によって成長が既定される」、と思う。
これくらいに考え「人材への投資」を考えるべきである。

今から15年位前、バブル経済の崩壊で業績が大きく落ち込んだときに注力したのは「管理者研修」であった。創業の思いや、理念を再度確認し、いかにして「人材を成長させるか」、という内容であった。

基本的な使命の達成に全力を注ぐことはもちろんなれど、「危機感を共有し、如何にして革新を促すか」。これが大命題であった。
そこから学んだのは、「成長なくして成果なし」ということで、部下(人材)を伸ばすことこそが究極の処方箋であるということであった。

今日、私の「人づくり」活動の基本である。


取材に対し、以上のような考えを述べた。
各種事例も紹介したが、育成の仕方やいろいろ提供している機会・環境のことよりも、「何故そうしているのか」、ということを最も知って欲しかった。


posted by 伊藤保徳 at 07:11| Comment(0) | 経営に関して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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