2009年02月10日

聞き上手

管理者教育などで、部下の育成や動機付けを促す態度として必ず出るのが「相手の話をよく聞く」、ということである。
自身の思いや考え方を伝えようとするあまり、ついつい一方的に話してしまうことが少なくないようである。

質問があったとしても、最後まで聞かずに「それはああだ、こうだ」と、先回りをしてしまう。結局は対話になっておらず、部下は十分な理解をしないままに終わっていることも多く見受けられる。
私もその傾向があったが、40代に入り地域の人たちと話をするようになり、相手の話を最後まで聞いてから発言しようと心がけている。

日常生活でもこうしたことは往々にしてある。
私が〇〇のことについて意見が欲しくて状況説明を話しだしたとする。すると、その説明が済まないうちに、「私の場合は・・・」と、自分の状況を話し出す人がいる。

すると違う人もその話に乗って、これまた自分の事を言う。まさに相手の話を「喰って」しまい、やり取りされる言葉の数は多いが、全く会話にならない。
そして最初の話とは全く違う方向に進み、「ところで何の話だったっけ」、ということになる。

失礼千万だと思うが、そうした時一段落するまで待つようにしている。従って時間はかかる。


2月7日の日本経済新聞(NIKKEI PLUS 1)に、『聞き上手は仕事上手』という見出しで、聞き上手になるためのポイントが紹介されていた。
私を含め、聞き上手になりたいと思っている人には大いに参考になる。

《人の話を聞く。この当たり前のことがきちんと出来ていない人は意外に多い。聞きっぱなしであったり返事だけはよかったりする「自称聞き上手」もいるだろう。》・・・こんな書き出しで、真の聞き上手になるためのポイントを紹介しているが、単なる方法を示しているだけではなく、「何のために・・・」という狙いや心がけを示している点がいい。

ポイント1
「聞くことのメリットを理解する」
・提案力が向上する。
 相手の置かれている状況、希望を把握することが出来る。

・交渉力がアップする。
 本音を引き出し、交渉時の自分のカードを増やす。

・対人関係が円滑になる。
 きっちり聞く姿勢を示すことで信頼関係を築く。

ポイント2
「相づちを効果的に打つ」
・一種類の言葉ではなく、多くの種類を使う。
 「はい」に加え、「ええ」「なるほど」「そうですね」

・相手の使うキーワードを繰り返し、興味を示す。
 声が大きくくなる言葉や繰り返し使う言葉に注目。

・キーワードに「プラスα」の質問をする。
 話題への関心を示し、話に参加していることをアピール

・視覚に訴える。
 話に合わせうなづく。身ぶり手ぶりを加える。キーワードをメモする。

ポイント3
「気持ちよく話してもらう」
・服装や装飾品などをチェック。
 相手の趣味や好みから話題を広げる。

・声のトーン、大きさ、話すスピードに合わせる。
 相手に合わせる話しやすい環境を作る。


一般的に聞き上手になるためのポイントとして紹介されるのは、「2」であるが、1と3を知り、「確かに聞き上手の人はこういう姿勢である」と感じた。

つまり、「相手を尊重し知ろうとする努力」をし、「常に相手を気遣っている」ということである。
こうありたいものである。


posted by 伊藤保徳 at 07:44| Comment(0) | 人づくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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